2009年08月10日

次期FireFoxはセマンティック指向?他3題噺

FireFox3.6以降について、セマンティック志向の気配を感じました。

モジラ、「Firefox 3.6」の機能リストを発表

http://japan.zdnet.com/news/internet/story/0,2000056185,20397515,00.htm

「ブラウザが緯度と経度の座標だけでなく、通りや都市、郵便番号など人間に分かりやすい呼称も表示できるようにする変更点がある。承認されたウェブサイトが地図上でユーザーの現在地や近くにあるカフェを表示するといった位置情報サービスの追加は、「Firefox 3.5」の目玉の1つである。」

いわゆる逆ジオコーディング機能に過ぎないともいえます。しかし、まさにこの点が重要。緯度経度のような、非人間的な数値をユーザに見せるべきではない、という設計思想は立派にセマンティックサービスのもののように感じます。

弊社でいえば、5W1H抽出WebAPIのリアルタイムモードで、日付の相対表現を絶対日付に変換してくれる機能が該当します。例えば、
再来週の火曜日、と今日書いたら、弊社エンジンが「理解」して、2009-08-25という日付オブジェクトに変換して、スケジューラに記入したりしてくれます。メイドめーるでもお使いになれるので是非お試しください。

8月25日と入力させるのに、1から12迄の月名を指定するpull down(これはJan.〜Dec.の英語版を直訳した悪しき風習だと思う)や、1〜31の日付を指定させたり、といったことを、なぜ人間がやるのでしょう? 「来週は予定ふさがっているからその次の週で、火曜日だ!」と思いついたら終わりでしょう? あとの雑作業は機械にやらせるべき!

こう考えるのが、semantic仲間じゃないのかな、と思うわけです。
このあたり、吟味すれば、Web3.0のデザインパターンとビジネスモデル、という論文の「7原則の1つ」になるかもしれません。;-)

 次は、主にソーシャルのネタです:

「オンライン顧客コミュニティのための12のベストプラクティス 」

SNSベンダからみると、顧客のマーケティングSNSをtake off して安定飛行までもっていくのは大変(社内SNS比)。そこで、下記リンクにあるような虎の巻をうまくアレンジし、噛み砕いて、セミナーなどで発表することもとても重要な気がします:

http://japan.zdnet.com/news/internet/story/0,2000056185,2...

オンライン顧客コミュニティのためのベストプラクティス
1.コミュニティのニーズを第一に考える。
2.コミュニティはほとんどの場合は技術的な問題ではない。→例外はあるけど
3.積極的なコミュニティ管理が必要不可欠である。
4.コミュニティの成功を測るためには、新しい基準が必要となる。
5.顧客ソーシャルネットワーク、草の根顧客コミュニティ、企業が開始した顧客コミュニティは密接に関連はしているが、まったく異なる生き物だ。
6.顧客コミュニティはマーケティングチャネルとして機能するが、その形は従来のものとは異なる。
7.企業の参加度が高いほど、コミュニティもうまく働く。
8.コミュニティがアイデンティティを発見するまでは、成長は起こらない。
9.コミュニティを共同で所有しコントロールすることが、信頼と関与を生む。
10.多くのコミュニティは非常に社会的な存在であり、社会的なルールが適用される。
11.コミュニティに近寄ってもらうのではなく、コミュニティの方へ近づくことは、リスクもあるがより発展性のある戦略だ。
12.コミュニティを企業の他のCRM関係の側面と結びつける。
  

 得体のしれないところのあるコミュニティに謙虚な視線を貫くことで、あまり自信満々な記事になっていないところが交換もてますね!

 

最後は、もっと広く、SaaS 、クラウドが小見出しになっちゃうような大きな話題です。MSのSharePoint が他の大テーマと同格に扱われているので驚いた、というのがpick upした理由。
スペシャル ≫ 特集 ≫ IT業界を生き抜く秘密10箇条

■低コスト・高価値のWeb 2.0戦略10選

http://japan.zdnet.com/sp/feature/07tenthings/story/0,3800082984,20398002-2,00.htm
1: 基本に戻る: 自社のウェブサイトを整える
2: ウェブ開発フレームワーク(ブラウザ、フロントエンド)
3: ウェブ開発フレームワーク(ブラウザ、バックエンド)

4: Microsoft SharePoint  →文書共有ツールから、様々なソーシャル機能搭載「無料版であるWindows SharePoint Servicesは、Windowsに付属しているものだが、ビジネスインテリジェンス、報告、統合などの機能がある上に、一つのアプリケーション開発プラットフォームでもある」

5: SaaS
6: クラウドコンピューティング
7: マイクロブログ
8: 社内ソーシャルネットワーキング
9: 開発者と財務部門の間のギャップを埋める
10: 小さく考える

まわりが非常に大まかなテーマのキーワードであるのに対し、4: Microsoft SharePoint  だけ、突出して具体的なので驚いた次第です。関連していくつかビジネスの芽を見つけましたが、、また育ちかけてきたらご報告できるかもしれません。
 
 


カテゴリー: business, social, semantic

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posted by メタデータ at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | semantic
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