2009年11月29日

[MA5] Tmeeting:オンライン会議・議事録自動生成マッシュアップなど

 Twitter の#MA5 はじめ、速報メディアで既にご存知の方も多いと思いますが、29日午後、リクルート本社ビルにて、Mashup Award 5thの最終選考と表彰式が行われました。メタデータ抽出APIや個人情報・有害情報APIを活用した『メタデータ賞』授与と、多数のAPI提供関係者、作品応募者様と交流のため、出かけてまいりました。
 キャラバンに続いて、松田圭子取締役が登壇して、賞品の「メタデータ生成器」を贈呈。


この後、ご所属のネットイヤーグループさんが、IT開発に最近注力していることなど、数年来の知己の石黒社長まじえて歓談させていただきました。
Tmeetingの作者の皆様、おめでとうございました!
 

ネットイヤーグループ、「Mashup Award 5」で部門賞を受賞
〜自然言語処理技術を使った新しい会議活性化ツール「Tmeeting」〜

http://www.netyear.net/about/press/2009/20091130a.html
 

『メタデータ賞』獲得のTmeetingとは?

 Tmeetingという、オンライン会議&リアルタイム議事録自動作成システムです。
 ・各参加者がTwitterライクに発言を書いてそれをリアルタイムで共有。
  とともに、弊社5W1H抽出APIを使って、5W1Hの具体性のある。重要で「建設的」な発言がどれだけ出ているかの比率を随時判定して円グラフ表示したり、「■スケジュール」といった小見出しを自動生成して、5W1H APIで拾ったメタデータを中心に議事録を生成します。

  ※Web chatを使い易く、オーガナイズされたデザインにして、議事録作成が楽ちんになるオンライン会議に仕立てた、ということで、Lingr がマネタイズのために目指すべきだった姿の1つを押さえているように思います。

5W1H Mextractrを使った優秀賞獲得作品OpenSocial Dashboard

 

  『メタデータ賞』的に次点だったのは、昨年、『セールスフォース賞』と『メタデータ賞』をW受賞した
  MashMatrix社長の富田慎一さんによるOpenSocial Dashboard。これは、ソリューション、特定の応用のイメージは少々希薄。でも、話題のOpenSocial で取り出せる様々な情報をガジェットの用にWebページ上に表示するとんがった作品です。画面上にその中に有意味なものを絞り込んで表示するのに、弊社5W1H APIを使っています。


 
 優秀賞獲得、おめでとうございます!
 ちなみに、Twitter API と日テレAPIなど2,3の情報源から新着を集約して見せるYakitori。リアルタイムで集約したのをそのまま垂れ流しするのでなく、弊社有害情報フィルタを通しています。それがセーフティネットのようになるはず、ということで使ってくれているものでした。
 また、受賞式の様子とか、他のセマンティック・アプリの動向、とくに、スマートフォン特有の地磁気センサーAPIを使った作品などについても触れてまいりたいとおもいます。 
 
ともあれ、受賞者の皆様、おめでとうございました!
 http://twitter.com/search?q=%23MA5#search?q=%23MA5
http://twitter.com/nomuran
 
 


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by nomuran こと メタデータ 野村直之
 
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2009年11月16日

GRAPE 〜消費者1個人専用広告への第一歩か?

 11/11に、GRAPE という新サービスがスタートしました。
 
http://www.grapenet.jp/
「世界初、社会貢献型モバイルコンテンツプラットフォーム」
 Optで鍛えた 大変優秀なモバイル系企画能力を備えた株式会社ハロのイセオサムさんの企画、そして、実装は、株式会社レオンテクノロジーさんによるものです。
 GRAPEは、広告をはじめとするコンテンツ(逆にいえば広告以外も可)を、コンテンツ・プロバイダーさんから供給を受けつつ、独自の編集を行うコンテンツチャンネル(GRAPE)を介して、複数のメディアに対し、各々カスタマイズを行い、同時に各々異なるタイアップ企画を行えるプラットフォームです。
「コンテンツチャンネル」というのは、コンテンツ・プロバイダーさんと、掲載メディアさんとのタイアップページという位置づけとなります。
カスタマイズの内容は、メディアごとに専用のロゴ、カラーを設定したりで、これらにより、オリジナルのタイアップ企画を生成します。
掲載メディアから誘導されたお客様が、コンテンツ・プロバイダーさん側サイトで何らかのアクションを行うごとに、掲載メディアさんに対して成果報酬費用が支払われる仕組みとなっています。シンプルな課金の仕組みで、掲載メディア側が勝手になにやら無理したり作為的な演出を行いたくなるような、単価向上等のインセンティブがないため、継続性が高いこと。そして、結果的に、エンドユーザにとっても不快さ、ストレスを与えない、という「三方良し」を狙っているようです。中間手数料の一部を、戦争や災害によって傷ついた子供たちのケアを行うKIDS EARTH FUNDの支援に活用、とのことで、GRAPE運営者を介して、コンテンツ・プロバイダー、掲載メディア、そしてエンドユーザさんが世界の子供達に貢献できる、という仕組みとなっています。

パーソナライズド広告に至る背景

1 to 1 マーケティングの概念は、今から18年前に誕生しました:
" One To One Future" , Rogers & Peppers, 1991
その8年後位、20世紀末に米日でブームとなり、OneToOne Marketing On the Web という Rogers & Peppersによる少数限定の実践道場(※私が2000年にシカゴで参加したときはIBMのASP担当部長さんなど5名でした)などで、Webサイトのパーソナライゼーション、マス・カスタマイゼーションの研究と実践が進みました。
※道場への参加体験を踏まえた論文を情報処理学会で発表しました:
『1to1 マーケティングに基づくE-ビジネスのための技術要件』  立ち読みじゃ不足、という向きはこちら
  しかし、これらの新しいマーケティングの概念が、いきなり広告、Broadcastingの世界に影響を与えるには至りませんでした。この間、検索連動広告などが出てきたため、コンテンツのカスタマイズより、配信、選別が圧倒的に先行したためです。消費者一人一人専用に広告内容やを生成する、という仕組みに必要な技術開発、コストダウン、はこれからの課題です。消費者個人の目下の興味(on time / off timeで違うし、時間が経てば興味も移りゆく)を自動抽出し、極めて高精度な、ピンポイントのコンテンツ選別には、高度なセマンティック技術が必要。意味解析や、背景知識(行動履歴含む)や、一般常識もある程度は活用する必要があります。
 究極の個人専用コンテンツ生成の仕組みは、2054年のワシントンDCを舞台にした、スピルバーグ製作の未来SF映画『マイノリティ・リポート』に表現されています。私は2003からDVDを友人・知人に貸してこのような広告実現のための自然言語処理技術開発の重要性を訴えてきました。せっかくですので、友人・夏野剛さんの近著『グーグルに依存し、amazonを真似るバカ企業』第三章 ウェブビジネスの未来、から引用しましょう。
「未来の広告のカタチ 〜個人最適化
・・私が考える近未来のカスタマイズ広告イメージは、 、トム・クルーズ主演のSF映画『マイノリティ・リポート』に 出てきた形態だ。この映画で描かれる2054年の未来世界では、マス広告はもはや存在しいていない。生体認証によって個人が判別されている時代なので、街を歩けばその人に合った広告が飛んでくる。例えば、GAPの店舗に入った主人公は虹彩認識で個人が特定され、「先日のタンクトップはいかがでしたか?」といったアナウンスが流れる。」
「マイノリティ・リポートで描かれた広告がどれくらい先になるかはわからないが、現在も研究が進められている広告のカスタマイズがますます精度を増していくだろうことが予測されると同時に、個人的に楽しみでもある。」(引用終わり)
 そして、高精度なピンポイント広告、個人専用に生成された広告と相性が良いのは携帯です。2050年頃に、立体ホログラム映像が街中に現れたりするようになるまでは、携帯、スマートフォンの天下ありましょう。
 GRAPEは、大画面TVの前に座って、ときどき携帯で関連コンテンツを楽しみながら視聴するスタイルから、関連コンテンツへの誘導を考えているようです。今後が非常に楽しみです。

納得性(説明性)の高いマッチングが鍵

  では、今後、編集者・技術開発者を含めた4者のWin-Win-Win-Winを実現するにはどうしたら良いでしょうか? 1つの鍵は、納得性、透明性だと思います。Yahooさんのインタレストマッチなど、開いた頁上のテキストを全て解析し、過去何ヶ月もの履歴を全部使ってしまう「総合評価」型は引き続き苦戦が予想されます。ユーザの興味が日々変化すること、とくに、今観たTVの内容などに即応して何か調べたくなる、といったニーズに対応できないことが問題だからです。
 そこで、コンテンツのリアルタイム解析、意味抽出、というセマンティック技術と、リアルタイム・コラボ系のソーシャルメディアの活用が突破口を開いていくように思います。少々手前味噌ですが、 「なぜこのコンテンツがレコメンドされたのか?」、普通のユーザにガラス張りに納得できるやり方は、5W1Hや、そのコンテンツ特有のメタデータを明示し、「こんな手がかりがこんだけあったからレコメンドしたのですよ〜」とビジュアルにさりげなく表示する方法でしょう。これは検索エンジンの「キャッシュ」をクリックすると、色付けてハイライトしたキーワード群が表示されて納得できるのと似ています。
 自分が入れたキーワードしか表示されないのでは疲れちゃうので、比較対象の両コンテンツや、番組テーマに即したメタデータ、自動生成したキーワード群、それも概念・意味内容が同じなら文字列が不一致でもちゃんとヒットするオントロジー技術を用いて、自動的に適切なコンテンツをレコメンドする。なぜこいつがレコメンドされたのか、一目で納得できる。こんなカタチが好感されることでしょう。
 妙なインセンティブの仕組みがあると、上記のようなセマンティック・レコメンデーションも信用を失いかねません。ですので、GRAPEのような仕組み、ビジネスモデルと、下記5W1H Mextractrのようなマッチング技術は非常に相性が良い、と考えています:
マイコミジャーナル: 文章から単語を抽出して検索をサポート - IE8アドオン「5W1H Mextractr」
 

 
 

 

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GRAPE 〜消費者1個人専用広告への第一歩か?

 11/11に、GRAPE という新サービスがスタートしました。
 
http://www.grapenet.jp/
「世界初、社会貢献型モバイルコンテンツプラットフォーム」
 Optで鍛えた 大変優秀なモバイル系企画能力を備えた株式会社ハロのイセオサムさんの企画、そして、実装は、株式会社レオンテクノロジーさんによるものです。
 GRAPEは、広告をはじめとするコンテンツ(逆にいえば広告以外も可)を、コンテンツ・プロバイダーさんから供給を受けつつ、独自の編集を行うコンテンツチャンネル(GRAPE)を介して、複数のメディアに対し、各々カスタマイズを行い、同時に各々異なるタイアップ企画を行えるプラットフォームです。
「コンテンツチャンネル」というのは、コンテンツ・プロバイダーさんと、掲載メディアさんとのタイアップページという位置づけとなります。
カスタマイズの内容は、メディアごとに専用のロゴ、カラーを設定したりで、これらにより、オリジナルのタイアップ企画を生成します。
掲載メディアから誘導されたお客様が、コンテンツ・プロバイダーさん側サイトで何らかのアクションを行うごとに、掲載メディアさんに対して成果報酬費用が支払われる仕組みとなっています。シンプルな課金の仕組みで、掲載メディア側が勝手になにやら無理したり作為的な演出を行いたくなるような、単価向上等のインセンティブがないため、継続性が高いこと。そして、結果的に、エンドユーザにとっても不快さ、ストレスを与えない、という「三方良し」を狙っているようです。中間手数料の一部を、戦争や災害によって傷ついた子供たちのケアを行うKIDS EARTH FUNDの支援に活用、とのことで、GRAPE運営者を介して、コンテンツ・プロバイダー、掲載メディア、そしてエンドユーザさんが世界の子供達に貢献できる、という仕組みとなっています。

パーソナライズド広告に至る背景

1 to 1 マーケティングの概念は、今から18年前に誕生しました:
" One To One Future" , Rogers & Peppers, 1991
その8年後位、20世紀末に米日でブームとなり、OneToOne Marketing On the Web という Rogers & Peppersによる少数限定の実践道場(※私が2000年にシカゴで参加したときはIBMのASP担当部長さんなど5名でした)などで、Webサイトのパーソナライゼーション、マス・カスタマイゼーションの研究と実践が進みました。
※道場への参加体験を踏まえた論文を情報処理学会で発表しました:
『1to1 マーケティングに基づくE-ビジネスのための技術要件』  立ち読みじゃ不足、という向きはこちら
  しかし、これらの新しいマーケティングの概念が、いきなり広告、Broadcastingの世界に影響を与えるには至りませんでした。この間、検索連動広告などが出てきたため、コンテンツのカスタマイズより、配信、選別が圧倒的に先行したためです。消費者一人一人専用に広告内容やを生成する、という仕組みに必要な技術開発、コストダウン、はこれからの課題です。消費者個人の目下の興味(on time / off timeで違うし、時間が経てば興味も移りゆく)を自動抽出し、極めて高精度な、ピンポイントのコンテンツ選別には、高度なセマンティック技術が必要。意味解析や、背景知識(行動履歴含む)や、一般常識もある程度は活用する必要があります。
 究極の個人専用コンテンツ生成の仕組みは、2054年のワシントンDCを舞台にした、スピルバーグ製作の未来SF映画『マイノリティ・リポート』に表現されています。私は2003からDVDを友人・知人に貸してこのような広告実現のための自然言語処理技術開発の重要性を訴えてきました。せっかくですので、友人・夏野剛さんの近著『グーグルに依存し、amazonを真似るバカ企業』第三章 ウェブビジネスの未来、から引用しましょう。
「未来の広告のカタチ 〜個人最適化
・・私が考える近未来のカスタマイズ広告イメージは、 、トム・クルーズ主演のSF映画『マイノリティ・リポート』に 出てきた形態だ。この映画で描かれる2054年の未来世界では、マス広告はもはや存在しいていない。生体認証によって個人が判別されている時代なので、街を歩けばその人に合った広告が飛んでくる。例えば、GAPの店舗に入った主人公は虹彩認識で個人が特定され、「先日のタンクトップはいかがでしたか?」といったアナウンスが流れる。」
「マイノリティ・リポートで描かれた広告がどれくらい先になるかはわからないが、現在も研究が進められている広告のカスタマイズがますます精度を増していくだろうことが予測されると同時に、個人的に楽しみでもある。」(引用終わり)
 そして、高精度なピンポイント広告、個人専用に生成された広告と相性が良いのは携帯です。2050年頃に、立体ホログラム映像が街中に現れたりするようになるまでは、携帯、スマートフォンの天下ありましょう。
 GRAPEは、大画面TVの前に座って、ときどき携帯で関連コンテンツを楽しみながら視聴するスタイルから、関連コンテンツへの誘導を考えているようです。今後が非常に楽しみです。

納得性(説明性)の高いマッチングが鍵

  では、今後、編集者・技術開発者を含めた4者のWin-Win-Win-Winを実現するにはどうしたら良いでしょうか? 1つの鍵は、納得性、透明性だと思います。Yahooさんのインタレストマッチなど、開いた頁上のテキストを全て解析し、過去何ヶ月もの履歴を全部使ってしまう「総合評価」型は引き続き苦戦が予想されます。ユーザの興味が日々変化すること、とくに、今観たTVの内容などに即応して何か調べたくなる、といったニーズに対応できないことが問題だからです。
 そこで、コンテンツのリアルタイム解析、意味抽出、というセマンティック技術と、リアルタイム・コラボ系のソーシャルメディアの活用が突破口を開いていくように思います。少々手前味噌ですが、 「なぜこのコンテンツがレコメンドされたのか?」、普通のユーザにガラス張りに納得できるやり方は、5W1Hや、そのコンテンツ特有のメタデータを明示し、「こんな手がかりがこんだけあったからレコメンドしたのですよ〜」とビジュアルにさりげなく表示する方法でしょう。これは検索エンジンの「キャッシュ」をクリックすると、色付けてハイライトしたキーワード群が表示されて納得できるのと似ています。
 自分が入れたキーワードしか表示されないのでは疲れちゃうので、比較対象の両コンテンツや、番組テーマに即したメタデータ、自動生成したキーワード群、それも概念・意味内容が同じなら文字列が不一致でもちゃんとヒットするオントロジー技術を用いて、自動的に適切なコンテンツをレコメンドする。なぜこいつがレコメンドされたのか、一目で納得できる。こんなカタチが好感されることでしょう。
 妙なインセンティブの仕組みがあると、上記のようなセマンティック・レコメンデーションも信用を失いかねません。ですので、GRAPEのような仕組み、ビジネスモデルと、下記5W1H Mextractrのようなマッチング技術は非常に相性が良い、と考えています:
マイコミジャーナル: 文章から単語を抽出して検索をサポート - IE8アドオン「5W1H Mextractr」
 

 
 

 

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2009年11月09日

私がPCの画面をデジカメで撮る理由 〜主体vs客体のログ

 
 
   PCの画面をデジカメで撮ったことのある人、手〜上げて!? とここで叫んだら、何人くらいの方が手をあげられるでしょうか?
  何のために?という疑問に答えて、1つ、誰でも痛切に必要とするシーンを考えると、
「重要な原稿を未保存のままマシンがフリーズしたとき」というのが思い浮かびます。
画面コピー(Print Screen, Grab etc.) など一切動かないから、リセット(reboot)して、さきほど入力したのを手早く再入力するには、画面をデジカメで撮る( or 液晶を複写機台に置くかハンディスキャナでスキャンする)しかないでしょう。
  「おいおい、そんな特殊な状況、デジタル機器がエラーってときだけ、汚いアナログ経由もやむを得ない、なんてのは当たり前な話で、ズルイよ。もっと普通の面白い状況で、積極的に画面を撮影してるんだろ?」
  はい、その通りです。そもそも、デジカメが、高速ドキュメントスキャナより速い、数10分の1秒以下でコピーができてしまう複写機だ、と10年以上前に認識して以来、そのような必要性があったときに使ってまいりました。さらに遡れば、ビデオデッキがうまく録画できない放送をビデオカメラでメモったり、、音声に限って言えば、外部音声出力端子のなかった白黒TVのスピーカの音をラジカセ内蔵マイクで録音したり(小学4年の頃なので37年前)、ということも、必要なら実行してました。
 近年は、相手がデジタル機器だろうが、即時にメモる機能が使えないときは、躊躇無く、自分の興味や発想の流れを記録する、ライフ・ログ的な位置づけで、デジカメで撮ることがあります。下記はその一例です:

  何かメールで面白い質問をいただき、それに自分の文章を引用して返信したいけど、すぐには適切な内容の取捨選択が終わらない。その際に、メインの引用文の候補をWeb検索でみつけて真ん中に表示し、関連の書籍のタイトルや目次、関連頁を開き、さらに、携帯メールの存在も記録。こうして、次にナレッジワークを再開する際に、その時点での発想の流れ(コンテクスト)を十全に復活できるようにするのであります。
  特に、いつ割り込みがかかるかわからない現場で仕事しているとき、一種の発想の煌めきを失わないための「安心」料として、10数秒の準備と、一瞬のシャッターボタン押下の時間は有意義だと思います。たまにはボイスメモも付けますが、、こちらはあまり聞き返す時間が取れることは少ないです。画像やテキストに確実にヒモ付けしたり、その画像やテキストの閲覧時に自動で音声が再生されるような良いソフトを常用できていないせいかもしれません。
 アイディアの源泉の多くは、異種の情報源や異分野の知識がぶつかりあってスパークした場にあるようです。だから、異なるデバイス(紙を含む)にまたがって、その作業コンテクストを記録する必要があります。
 日本経済新聞&慶應大学の坪田知巳さん著の「2030年メディアのかたち」に、ワーテルローの戦いの勝敗情報は、「投機をやろう!」というコンテクスト、意思をもった者以外には無価値だった、という重要な指摘がなされています。かように、コンテクスト無しでは、多くの情報は無価値になってしまう。
 しかるに、殆どのソフトウェアや、デバイスは、それ単体でのログ記録機能しかありません。WindowsやMacなどのマルチウィンドウ記録機能(画面キャプチャや、WSHによるマクロ記録)は、個人の作業コンテクストを記録する上では、他の従来メディアよりずっとマシかもしれません。しかし、ARばりにリアルの物体と混ぜて記録する能力など、カメラ無しには不可能なところがあります。
 コンテクストへの紐付けは、情報に意味をもたらす作業です。まさにセマンティックな情報処理といえるでしょう。この紐付け作業を、情報を使いこなす主体を中心に行うことで、人間の知的能力を大きく拡大できるはず。こう信じて、最近数年間、技術開発、製品・サービスの開発を行ってまいりました。メタデータをもたないテキスト情報から5W1Hを自動抽出することで、情報間の関連付け(紐付け、マッシュアップ)は飛躍的に効率化します。
 さらに、Mextクリッパーは、Web上の情報を自分で切り取って、「いつ、自分が何に、どこで(URL)注目したか」を素早く記録するツールとして、「主体のログ」を志して開発し、提供しました。他のリソースとの関連付けですが、他の「何時何分」に行った作業のログと統合し、タイムスタンプが近ければ、「統合された主体のログ」として完成に近づくことでしょう(残るは脳内活動の直接記録か。。)。
 情報の意味づけ、価値付けを考えたら、主体のログは限りなく重要です。逆に、客体のログ(個々のデバイスやソフトウェア、サービスがはき出すログ)は何なのか? 客体には原則、意志も理由も価値観もありません。  自然現象、たとえば、台風や洪水を考えてみるに、被害者にとっては悲劇ではあっても、自然自体が邪悪な意思をもってたり、「しかしながら」「畜生復讐してやる」「前回はあそこをいじめたから今回はこの地域をいためつけてやろう」など考えて起きているものではありません。真に意思、自意識を備えた人工知能ソフトウェアができるまでは、いかに賢い機器、ソフトウェアであっても同様です。奴ら、何も考えてないのです。奴らがはき出すログの意味を読み取り(なぜそうなるのか?等)、解釈するのは、主体たる人間のお仕事です。
※ソフト開発経験者なら、バグがあったときのエラーメッセージが、真の原因とは似ても似つかぬものであることに慣れっこになっているので、頷かれることと思います。
  主体たる自分は、1人しかいません。(よね?同姓同名でない本当の自分が2人いて俺は2カ所に同時に存在できる、という人がいたら名乗り出て下さい) つまり、同時には、1つの場所にしかいられない、という5W1Hの制約があります。また、マルチ思考、並列思考を本当に同時にできる度合いも著しく制限されているので、10数秒以内、 というタイムスパンではほぼ同じテーマで思考や情報処理を行っていることでしょう。その連続、連鎖が主体のログです。自身の思考を中心に、センサーがとらえた刺激(input)を記録し、それをOutputや内部の連想と関連付けて記録する。そして、いつでも必要な際に取り出せる(キーワード検索だけじゃ弱い!)、というのが、ヒトの知的能力を拡大するのに決定的に重要なのではないかと思います。
 そのためのセマンティック技術を開発し世に広めたい。ということですが、とりあえずは、自分がかけている眼鏡に、スーパーハイビジョン動画記録機能が備わっている必要がある、ということかもしれません。まだそこまでハード技術が進歩していないので、いまは、CasioのHigh Speedデジカメを極力持ち歩くようにしています。まだまだ理想の記録器には遠いですが、雀のジャンプ歩行がカンガルーのように見えたり、一部、人間の通常の認知能力を超えた記録機能があるので痛快です。
  いつでもどこでも記録ができたら、、やはりクラウドに 自動転送して、構造化されたストレージの中で、自由自在に関連検索できるように、ということになりましょうか。OCR,音声認識、そして5W1H抽出や、オントロジーによる(キーワード一致に依存しない)関連付けがフルに機能して、発想を広げてくれることになるでしょう。
  これらの仕組みの背後に、さりげなく共有や、知的出会いのソーシャル機能を付ければ、集合知、セレンディピティが効果的に働く確率が上がりそうです。
 ヒトの認知能力、知能、発想力を拡大する弱AI(→第44回人工知能基礎論研究会強AI、認知科学の成果を如何に弱AI、製品開発に反映できるか』)の研究開発は、まだまだこれからです。でも、Webやソーシャル技術、そしてセマンティック・エンジンを含む様々なWeb APIのおかげで、かつてのAIブームの時代よりもはるかに現実味を帯びてきた気がいたします。
 

 

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by nomuran こと メタデータ 野村直之
 
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2009年11月04日

MA5 マッシュアップ創り、追込み頑張って!

 あっという間に月日は流れ、本日、MA5、Mashup Award 5th の作品提出締め切り日です。
Twitterの#hashtag(ハッシュタグ) は#MA5。
昨年までと同様、今回も、ぎりぎりまでエントリAPIが追加されていったのですが、終盤近くになって、ついに、Twitter APIを使っただけでも応募可能となりました。昨日、nomuranこと私は、以下のようにつぶやきました:
Twitter APIだけで#MA5の参加資格有りとなったので、2,3割はそっち系かも。でも、賞獲りには、マイナーなAPIを使うのがコツですよ〜 あと1日。#MA5応募者のみなさま、体調に気をつけて頑張って下さい!
  我々も、5W1H抽出エンジンと、有害情報検出エンジンについては、REST (Atom,XML)版に加えて、JSONP版APIを10月に追加しました。これで、多彩なクライアントアプリが大いに作りやすくなった、ということを具体的なアイディアをいくつか書いて例示しようかと思っていたのですが、〆切近くにそういうことをして皆様の設計をかき乱したりしては、などと遠慮しちゃいました。(単に多忙過ぎて手が及ばなかっただけで、、ごめんなさい!)
 東京開催のマッシュアップキャラバンでは、 個人情報マスキング、WebAPI検索、を加えた4つのAPIをデモしてお見せすることができました。主催者のリクルートさんが、次のように書いてくれてます:
http://mashupaward.jp/blog/caravanginza/

メタデータ の松田さんからは、メタデータさんの4種類の提供 API についてデモを交えて解説いただきました。

業務用途にも使える API なので、特別賞(テーマ賞)のEnterprise Mashup 賞(エンタープライズ・マッシュアップ賞) にも合いそうです。

  この部分だけ写真が無かったので、以下に掲載しました:
■ #MA5 マッシュアップキャラバンの感想+21日もOpenSocial
当日、生中継で私がつぶやいたログはこちらです:
■ [twitter] 本日の#MA5マッシュアップキャラバンのログです。
 

 最後に一言。
まだ間に合います! 下記4つのAPIのどれかを使って(追加して)、『メタデータ賞』や、『エンタープライズマッシュアップ賞』を狙って下さい。

◎API比較・マッチングサービスAPI

提供:メタデータ株式会社 API:API比較・マッチングサービスAPI
URL:http://www.mextractr.net/developer/ma5/api-match
国内外のWebAPI約2,000のカタログ検索サービスです。APIの基本スペックを表...

◎有害情報フィルタAPI
提供:メタデータ株式会社 API:有害情報フィルタAPI URL:http://www.mextractr.net/developer/ma5/of 有害情報フィルタAPIは、有害情報の疑いがあるテキストを検出するAPIです。日本語テキスト...
◎個人情報フィルタAPI
 提供:メタデータ株式会社 API:個人情報フィルタAPI URL:http://www.mextractr.net/developer/ma5/pf 個人情報フィルタAPIは、個人情報を伏せ字化するAPIです。日本語テキストを受け取ると、...
◎Mextractr 5W1H抽出API

 提供:メタデータ株式会社 API:Mextractr 5W1H抽出API
URL:http://www.mextractr.net/developer/ma5/mext Mextractr
WebAPIは、イベント(出来事)のメタデータ自動抽出APIです。日本語テキストを受け取...

 
ps 
WebAPI比較マッチングサービスの登録APIの中で、「これこそセマンティックAPI!」といえるものがあれば良かったのですが、部品単体では、せいぜい「セマンティックサービスの素材となりやすい」としか言えないようです。このあたり、Twitterの140字では到底書ききれないので、こちらで書いてみたい次第です。
※Twitterで、本質だけずばっと簡潔に書けちゃう楽ちんさに馴れると(人間は、、というか私は、か、易きに流れてしまいますね)、起承転結、レイアウト、図表を添えて説明文書を作るのが大変になりますが、、がんばります。
 
pps
最重要の追記を昨日書き忘れました。
作品の応募完了後も、改良、改造が可能です。
あまり派手にやると、非同期に逐次審査が進むなか、審査員によって違うものを見て評価することになりますが、それでもかまわなければどうぞ、というのが事務局さんのスタンス。ともかく応募してしまうのが吉、というノウハウでした。
「このことを昨日知っていれば!」と思われた方には恐縮です。
お互い(マッシュアップ創造者とWebAPI制作者)、来年、さらにパワーアップすべく、がんばりましょう!
 
 


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by nomuran こと メタデータ 野村直之
 
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